作家や演者、奏者、フォトグラファーなど、表現を続けていくと「自分の世界」という概念と出会います。
作者もイラストレーションを描き始めてから今日まで、概念は壁となったり、追い風となって作者につきまといました。
「自分世界」とは何なのか。
作者も答えは見つけられていませんが、しばしば彼はそれを「惑星」に例えて表現してきました。
この「planets」で表現されている惑星も、彼自信を、そして他者を表しています。
頼るものも空気すらもない宇宙空間で、さほど姿も変わらない他者と他者に挟まれ、
それでも優雅に煌めくためには、絶えず自分の形を理解し、研ぎ澄ませ、光の当たる位置を、その角度を研究しなくてはなりません。
どのように漂い、どのように「在る」べきか。
なかなか答えなんて出すことのできない問題を考える暇もなく、皆日々に追われているはずなのに。
作者は宇宙が好きで、しばしば作品に取り入れます。
また宝石も好きなモチーフですが、より無機質な表現を求め今回は3DCGで表現しています。
一瞬の煌めきは彼の目指す一つの理想であり、この絵に込めた一番のメッセージです。
どうかこの作品を手にした方の人生も一瞬の煌めきに満ちたものになりますように。
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