雨の日に濡れた体で 人の足の間を通りぬける
妖怪「すねこすり」
その妖怪とも思えない所業と、 愛らしい姿から
犬のようだった、 猫のようだったとも言われている。
しかしここには猫も妖怪もいない。
彼女はこの世界に迷いこんだ時から
身を守る為にすねこすりのふりをし、
猫のような見た目の犬の張り子に 懐かれ続けている。