イラストレーターになる前、私には別の夢がありました。
その夢の為、脚を折ろうが殴られようが無我夢中で努力しました。
『大好きな馬と関わって生きていきたい』
『誰かのSOSに気付け助けられる存在になりたい』
『尊敬する父と並んで仕事をしたい』
夢に溢れた日々でした。
努力の結果、
私はその夢まであと一歩の所まで進んでいました。
そんな時、私は自分が難病だと知りました。
努力した結果や夢は簡単に崩れ去り、
夢を叶えていく仲間の存在や手の施しようがない痛みで私は心を病みました。
毎日が苦痛でこの先の人生が何も見れなくなりました。
しかし2年前のある日ひとりの先生に出会い、自分が絵を描くことが大好きだったことを思い出しました。
どんどん上達することが楽しくて、目指せる夢が出来て…それが何よりの鎮痛剤になりました。
夢を叶える方法は一つではなかった、私はその時やっと気付くことができたんです。
そして今、そんな私が砕かれた夢の軌跡によってこの作品があります。
私の今の夢は、『誰かの背中を後押し出来る作品』を生み出すことです。
あの時の先生のように。
そしていつかこの身体を治すことも諦めません。
私はこれからも描き続けます。
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